だ液検査をベースにした
歯科医院づくりがスムーズに!
アガチャ歯科(沖縄県)
院長 佐藤康正先生
目指す医院づくり
患者さんに楽しく通ってもらえて自分自身もスタッフも楽しく働ける、予防の歯科医院
サポートを受けて実現できたこと
- だ液検査の実施の手順や提案方法がわかった
- 患者さんの行動変容を引き出すコミュニケーションを学べた
- 予防に必要なセルフケアアイテムの理解が深まった
- 患者さんに合わせて提案するアイテムのラインナップを揃えられた
2023年3月、沖縄県うるま市にて新規開業したアガチャ歯科。
だ液検査の導入をきっかけに、新規開業サポートを受けることになりました。
目指す医院づくりを進めるなか、どんなサポートが学びにつながったのか。
院長の佐藤康正先生に伺いました。
患者さんが楽しく通い、
スタッフも自分も楽しい歯科医院に
勤務医時代にやっていたのは主に治療です。主訴が解消すれば患者さんはいったん来なくなり、数ヶ月後に別なところがむし歯になったりするとまた来院。そういう繰り返しがちょこちょこあって、自分の仕事の意義をあまり感じなくなっていきました。なんとなく、虚しさもありましたね。
だから、妻の地元である沖縄県うるま市で開業するとなったとき、じっくり考えたんです。
「患者さんに楽しく通ってもらえて、自分もスタッフも楽しく働くにはどうしたらいいか?」
そのなかで行きついたのが「予防」を中心とした医院づくりです。
スウェーデンで学んだ先生の本をはじめ、さまざまな予防関連の勉強をするうちに、“予防をするならリスク評価が必須”という考えも学びました。開業と同時にだ液検査のシステムを取り入れ、それをベースに患者さんと関わる診療を今、少しずつ確立していっているところです。
患者さんの行動変容を引き出す
コミュニケーションの理解が深まった
『新規開業サポート』を利用することにしたのも、だ液検査の導入がきっかけです。どう提案し、どんな手順でどう実施していけばいいかを相談するところからスタートして、一人ひとりに合った対策の伝え方や具体的なアイテムまで。オンラインで何度も相談に乗っていただきました。
なかでも学ぶところが大きかったのが、MI(Motivational Interviewing)※1です。歯を守るうえでキーポイントとなるのは、だ液検査それ自体じゃなく、検査を通じていかに患者さん自身に気づいてもらい、いかに自ら行動変容を起こしてもらうか。だけどそれは、一番難しいことでもあるんです。MIの書籍※2を読んで「求めていたのはこれだ!」と思っていましたが、詳しく解説していただいたことで理解がグッと深まりました。
たとえば、「答えは患者さん自身の中にある」という捉え方にはハッとさせられました。医療者である僕らはどうしても答えを教えようとしてしまいます。でもそれは意味がなくて、患者さんが自分で答えを見つけられるようお手伝いをするのが自分たちの本来の役割なんですよね。
だ液検査の結果や口腔内写真を見せたときはまず、「どう思いましたか?」という問いかけから。しっかり時間を使い、患者さん自身に考えて言葉にしてもらうことをスタッフみんなで大切にしています。
健康になるために必要な事柄に患者自身が気づき、行動するのを助ける対話の手法。
『世界の医療界が変わった、MIの“問いかけ話法”』
得られた情報や技術は、
100パーセント臨床に活用!
だ液検査のシステムづくりやコミュニケーション、「キシリトール」や「ハイドロキシアパタイト」といった予防製品の説明など。新規開業サポートで得た情報や技術は、100パーセント臨床に活かせています。
そしてその精度をもっと上げるために、日々試行錯誤しているところです。予防の仕組みを経営的にも、職場環境としてもしっかり成り立たせていきたい。それが目下の目標ですね。
歯科衛生士さんのコメント