DHができる8つのこと
患者さんの歯と健康を生涯にわたって守るために。
歯科衛生士が実践できる“8つのキーワード”をご紹介します。
-
患者さんの健康を生涯サポートする上で
大切なことをご紹介します。 -
01
リスク評価
本当の原因を知り、
対策を立てる -
02
スウェーデン型
プラークコントロール「確実」かつ
「適切」なセルフケア -
03
ジンジバル・
プラークコントロールフロスを習慣化して
歯周病予防 -
04
エナメル質のケア
本当に
"健康でキレイな歯"を育む -
05
本当のPMTC
PMTCで注目すべきは
リスク部位 -
06
トリートメントケア
継続的な来院の
きっかけに -
07
マイナス1歳
むし歯予防は
生まれる前からはじまる -
08
免疫ケア
“健康な歯ぐき”を
維持するための提案
05
本当のPMTC
PMTCの第一人者であるアクセルソン博士は、「“本当のPMTC”とは、キーリスクとなる歯の、キーリスクとなる歯面を集中的にクリーニングすること。リスクのない歯面のクリーニングやポリッシングはナンセンスである」と話しています。
叢生部位、隣接面、歯頸部、矯正装置周辺など、人それぞれリスク部位は異なります。全員一律で表面のみをクリーニングし、その人のリスク部位に注目しないのであれば、生涯の健康を実現することはできません。反対に、リスク部位に特化したPMTCとセルフケアの強化を行なえば、アクセルソン博士の研究で示されているとおり健康維持を実現できます。これにより、顧客の口腔内の変化に合わせてコミュニケーションの強化も図ることができます。患者さんにとっても、リスク部位に注目することは、普段意識すべき場所を把握するきっかけとなります。
RECCOMEND
閉じる
02
スウェーデン型プラークコントロール
予防先進国のスウェーデンでは、30年前から「確実」かつ「適切」にケアできることを重視したセルフケアが提案されています。
その方法は、一番集中力の高い「最初」に、叢生部位や隣接面などのリスク部位をフロスやワンタフトブラシなどを使って集中的に磨きます。その後、3列ブラシで全体を磨きます。この方法により、同じ時間でもPCR値が半分以下に下がることがわかっています。特別なテクニックを必要としないため、患者さんは、とても簡単に取り組むことができます。
閉じる
01
リスク評価
むし歯や歯周病は、さまざまなリスクファクターが重なり合って発症します。患者さん一人ひとりによって、「なぜ起こるのか」「何が原因なのか」は違うのです。「疾患が多い=リスクが高い」ではないからこそ、患者さんそれぞれの原因やなりやすさを把握し、適切な対策を立てることが、むし歯や歯周病の予防につながります。
そして、一般論ではなく患者さん一人ひとりに合わせた個別の対策であることをしっかりと伝えることで、モチベーションアップと行動を変えることに導けるのです。
RECCOMEND
閉じる
03
ジンジバル・プラークコントロール
健康大国日本。それにも関わらず、成人の8割が歯周病に罹患しているのはなぜでしょうか? 歯周病はさまざまな原因が複雑に絡み合う病気ですが、一番の要因は、歯肉縁上・縁下1~2mmに付着した歯肉(ジンジバル)のプラークが落とせていないことです。
3列ブラシは歯の表面はキレイにできますが、歯と歯のあいだ、特に歯肉のなかまでは届きません。そのため、歯肉のなかにスッと入り込み、プラークを掻き出すフロスの使用が必要です。欧米では当たり前になっているフロスを習慣にすることが、日本人の歯周病罹患率は大きく減らす近道です。
閉じる
07
マイナス1歳
生まれたばかりの赤ちゃんのお口のなかには、むし歯菌はいません。むし歯菌は、だ液を介して人から人へうつります。
お子さんにとってもっとも身近な存在であるお母さんは、特に注意。お母さんのお口のなかにむし歯菌が多いと、お子さんに感染する確率が高くなります。そのため、妊娠中(マイナス1歳)から、お母さんを始めとしてご家族のむし歯菌をコントロールしておくことがお子さんのむし歯予防の始まりになります。
RECCOMEND
閉じる
08
免疫ケア
プラークコントロールができているのに、歯肉から血が出る。数カ所だけ赤くなる。そんな患者さんはいませんか? 原因の一つとして考えられるのが、細菌と戦う力(=免疫力)の低下。免疫力が下がると、どんなにプラークコントロールを頑張っていても歯肉が不調になることがあるのです。免疫機能はストレスや睡眠不足などによって落ちるほか、健康な人でも20歳台をピークに低下することがわかっています。
そこで有効なのが、「免疫ケア」。乳酸菌を使い、小腸に多く集まっている免疫細胞を元気にすることで健康な歯ぐきを保つ方法です。
“免疫が下がってから対処するのではなく、下がらないように日頃からケアしておく”
“歯肉炎が起きてから対処するのではなく、起きないようにケアしておく”
口だけではなく「体」に目を向けた予防の提案も、歯科衛生士ができることの一つです。
閉じる
04
エナメル質のケア
歯の一番外側を覆うエナメル質は半透明。ツヤのあるキレイな歯を目指すためには、このエナメル質が健康な状態であることが重要です。
『アパガードリナメル』は、歯とほぼ同じ成分である「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」を配合。次の3つの作用で健康なエナメル質を守り、むし歯を予防します。
・歯の表面についたミクロの傷を修復し、歯の表面をなめらかにする
・エナメル質から溶け出したミネラル成分を補給し、初期むし歯(むし歯の一歩手前の状態)を再石灰する
・むし歯の原因となる歯垢を絡め取る
閉じる
06
トリートメントケア
「キレイで健康な歯になりたい!」
そんな患者さんの声に応えるのが、『リナメルトリートメントペースト』を使ったプロフェッショナルケアです。患者さんは理想の状態に近づけたという手ごたえが得られ、また受けたいという気持ちが生まれます。さらに「いい状態をキープしよう」と、セルフケア意識もアップ! 自分の手で健康な歯を育む行動へとつながります。
RECCOMEND
-
関連商品
- リナメルトリートメントペースト
閉じる