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COLUMN

2017.12.10

予防を究める―「なりやすい家系」でも守れる―

予防歯科関連書籍から、臨床現場で役立つヒントをご紹介します。

「子どもが"悪い歯"を遺伝だと信じる親たちは、多くの意味で確かに正しい。よって、カリエスリスクにおいて遺伝的に不利になってしまっている人達は、確かに苦戦を強いられる。糖類やプラーク内細菌などほとんど意味がないのではないかと彼らに思われてしまう場合もある。しかし、当然のことながらこれは間違いである。そうではなく、こう捉えるとよいだろう。遺伝的要因でほとんど感受性がない人達がいる一方、その逆の人達もいる。それは同じく遺伝的要因で、カリエスに罹患しやすいということである。」

ベンクト・オロフ・ハンソン/ダン・エリクソン (2014). トータルカリオロジー p.66

むし歯を繰り返すと、「うちは、なりやすい家系だから仕方がない」と、諦めモードになる患者さんは多いもの。でも、「仕方がない・どうにもならないこと」ではありません。他の人よりもなりやすいだけであり、適切なケアをすれば予防は可能です。むし歯や歯周病の予防法は、既に歯科医学のなかでは明らかにされており、特に北欧では30年以上前から成功をおさめています。

コラム(トータルカリオロジー)

トータルカリオロジー

スウェーデンの歯科医師や歯科衛生士が「たまご」の時代に使う教科書の完訳版です。

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