COLUMN
2018.01.10
予防を究める―歯科衛生士の役目―
予防歯科関連書籍から、臨床現場で役立つヒントをご紹介します。
「簡単にカリエスに罹患する人達は、たとえそれが不公平で不遇だと感じても、あきらめないことが大切である。もちろん、彼らには他の人達よりも食事回数と口腔衛生コントロールに気をつけ、フッ化物を適切に使うことが重要である。
歯科医療従事者には、そんな患者の弱点を克服する重要な役目がある。「一緒に頑張りましょう。そして、あなたの状態が上手くコントロールできるよう、私達がお手伝いします。」というメッセージを伝えよう。歯科衛生士または歯科医師と患者が同意し、むし歯の原因についてよい会話ができると、協力体制は強化されることが多い。」
ベンクト・オロフ・ハンソン/ダン・エリクソン (2014). トータルカリオロジー p.68
セルフケアで取り除けなかったプラークを徹底的に取ることも、むし歯・歯周病の原因やプロセス、予防法を伝えることも、歯科衛生士の大切な役目です。でも、忘れてはいけないのが、患者さんが自身でできるようにサポートすること。患者さんと一緒に考え、話し合い、計画を立てる。さらには患者さんの思いに耳を傾け、寄り添うことで、より協力体制を強化できます。
トータルカリオロジー
スウェーデンの歯科医師や歯科衛生士が「たまご」の時代に使う教科書の完訳版です。