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噛むとイイコト・ラインナップ
噛むと笑顔
表情筋が鍛えられて、笑顔美人に!
噛むと勉強
ガムを噛むと集中力がアップ!
噛むとリラックス
ガムを噛むとストレスが減る!
噛むとやる気
しっかり噛むとドーパミンが出る!
噛むとアイデア
しっかり噛むとドーパミンが出る!
噛むと口の健康
唾液が細菌を洗い流す!
噛むとダイエット
ガムを噛むとエネルギー消費量がアップ!
噛むとうるおい
噛むことが、感染症予防に!?
噛むと仕事
ガムを噛むと、仕事の効率がアップ!
噛むとスポーツ
ガムを噛むと、脳と体の反応がスピーディーに!
噛むとお口自慢
1度に食べるガムの量が多いほど唾液が出る!
噛むと免疫力
噛むことが、感染症予防に!?
噛むとウォーキング
ガムを噛むと、脂肪がもっと燃える
噛むと目の疲れ
ガムを噛むと、目の疲れが軽減
噛むと短期記憶
ガムを噛むと、記憶力がアップ!
噛むと笑顔
- 表情筋が鍛えられて、笑顔美人に!
- 顔にはなんと30種類以上の筋肉があり、食べ物を噛むときや話すときはもちろん、表情をつくるときにも使われています。なかでも、ものを噛むときに使う「咬筋(こうきん)」はとても大切! 口の周りの「口輪筋(こうりんきん)」や「頬筋(きょうきん)」などに刺激を与えて鍛えることがわかっています。
つまり、しっかり噛むことでアゴや頬のたるみを防ぎ、口角がしっかり上がったステキな笑顔をキープできる! 表情筋トレーニングの一つとして、噛むことはとても有効です。 - 参考:https://kamukoto.jp/beauty/587
噛むと勉強
- ガムを噛むと集中力がアップ!
- 健康な男女13名を対象に、ガムを噛んでいるときと噛んでいないときでは、脳の認知機能にどんな違いがあるのかを調べました。色のついた文字を見せ、文字の色と色名が同じときはenterキー、異なるときはspaceキーを押すよう指示。キーを押すまでのスピードと正解率を測りました。すると、ガムを噛んだときのほうがスピードが速く、正解率も高いことがわかりました。また、脳の前頭前野を活性することも確認されています。
ガムを噛むことで集中力が高まり、こうした結果につながったと考えられます。 - Yoshika K et al. Effects of gum chewing on performance on the stroop color and word test in young adults. International Journal of Sports.13(1):80-89,2020
噛むとリラックス
- ガムを噛むとストレスが減る
- 仕事をしている男女126名を対象とした試験。62名は仕事中にガムを噛み、64名はガムを噛まずに通常どおり仕事をしました。その後、ストレスに関するアンケートの結果を分析したところ、仕事中にガムを噛んだ人たちはストレスが約25%減っていました。
“一定のリズムで噛む”という行為が仕事中の不安や緊張を和らげ、心の余裕を生むと考えられています。 - Chewing Gum: Cognitive Performance, Mood, Well-Being, and Associated Physiology. Andrew P. Allen1 and Andrew P. Smithより作図
噛むとやる気
- しっかり噛むとドーパミンが出る
- 通常のエサを与えたマウスとやわらかいエサを与えたマウス、それぞれの脳の海馬から出るドーパミン(やる気と達成感を強化するホルモン)の分泌度を測定。すると、通常のエサを食べていたマウスのほうがドーパミンの分泌度が高い、という結果が出ました。
“しっかり噛む”を習慣にすることで脳が活性化し、よりイキイキと意欲的に、満ち足りた気持ちで毎日を送ることができる。この実験はそのことを示しています。 - 参考:小野塚實『噛めば脳が若返る』PHPサイエンス・ワールド新書
噛むとアイデア
- 噛むことで、脳が刺激される!
- 脳の中でも「前頭前野」は、考える・記憶する・感情をコントロールする・アイデアを出す・判断をするなどの大切な働きをしている場所。「噛むことの刺激によってどんな変化があるか」をガムを使って調べたところ、高齢者では特に活性化することがわかりました。
新しいアイデアを思いついてワクワクしたり、キレのある判断ができたり。いくつになっても若々しい脳をキープするために、“よく噛む”習慣は効果がありそうです。 - Age-related Changes in Brain Regional Activity during Chewing: A Functional Magnetic Resonance Imaging Study Onozuka M, Fujita M, Watanabe K, Hirano Y, Niwa M, Nishiyama K, Saito SJ Dent Res,82:657-660,2003.
噛むと口の健康
- 唾液が細菌を洗い流す!
- むし歯や歯周病のもとになる細菌を取り除くのは、歯磨きだけではありません。実は、口の中で分泌される「唾液」の存在も大切。細菌を洗い流し、むし歯や歯周病のリスクを減らしてくれます。また唾液には、食後に酸性(歯が溶けやすい状態)になった口の中を中性に戻してくれる働きもあります。
この唾液の分泌量を増やすのに効果的なのが、「よく噛むこと」! 口をモグモグ動かすことで、舌の下・顎の下・耳の下にある唾液腺を刺激し、口の中にうるおいを与えてくれるのです。
噛むとダイエット
- ガムを噛むとエネルギー消費量がアップ!
- 12人の健康な男性を対象に試験を行ない、食後にガムを噛むことでカロリー消費にどんな影響があるのかを調べました。
すると、食事を早く食べた場合もゆっくり食べた場合も、食後に15分間ガムを噛んだときは、カロリー消費がアップ。ガムを噛むことで体の熱産生が高まり、カロリー消費が増加すると考えられます。
また、「食前にガムを噛むことで体重が減る」という研究データもあります。
つまり食前でも食後でも、ガムは有効だということ! ダイエットの強い味方になってくれそうです。 - 出典:Effect of postprandial gum chewing on diet-induced thermogenesis. Obesity Biology and Integrated Physiology(2016)24,878-885
噛むとうるおい
- ガムを噛むと唾液が出る!
- 10人の健康な男女に2時間にわたってガムを噛んでもらい、何も噛まないときと比べて唾液の分泌量がどのくらい違うかを調べました。すると、ガムを噛んだときは噛み始めた瞬間ジュワッとたくさんの唾液が! その後少しずつ分泌量は減っていくものの、何も噛まない場合に比べると分泌量は多いという結果でした。
口の乾燥が気になるときにアメをなめる人は多いですが、うるおいアップには“噛む”ほうが効果的だといえます。
※ガムを噛んだ後にまた新たなガムを噛むと、唾液は同じくジュワッとたくさん出ます。 - The effects of prolonged gum chewing on salivary flow rate and composition, Arch Oral Biol,2004 Aug ;49(8):665-9.より引用し、一部改変
噛むと仕事
- ガムを噛むと、仕事の効率がアップ!
- 仕事をしている男女126名を対象とした試験。62名は仕事中にガムを噛み、64名はガムを噛まずに通常どおり仕事をしました。その後、仕事の進み具合に関するアンケートを行なって結果を分析したところ、仕事中にガムを噛んでいた人たちは「仕事が遅れる度合い」が40%減少!
つまり、仕事の効率が大幅にアップすることがわかりました。 - Chewing Gum: Cognitive Performance, Mood, Well-Being, and Associated Physiology Andrew P. Allen and Andrew P. Smith BioMed Research International 2015より引用し、一部改変
噛むとスポーツ
- ガムを噛むと、脳と体の反応がスピーディーに!
- 噛むことは認知や運動能力にどんな影響を与えるかを調べた試験。被験者に5分間ガムを噛んでもらった後にある音を聞かせ、脳波が出現するまでの時間(認知時間)を測りました。また、音を聞いてから右手の人差し指でボタンを押すまでの時間(反応時間)も計測。
すると、ガムを噛んだ後は何も噛まなかったときより認知時間が早く、体の反応も早くなることがわかりました。
飛んできた球を捉えて打つ、パスを絶妙のタイミングでキャッチするなど。スポーツの様々な面で「噛むこと」は効果があるといえます。 - Kiwako Sakamoto, Hiroki Nakata, Ryusuke Kakigi The effect of mastication on human cognitive processing: A study using event-related potentials. Clinical Neurophysiology Volume 120, Issue 1, January 2009, Pages 41-50
噛むとお口自慢
- 1度に食べるガムの量が多いほど唾液が出る!
- 口が乾燥していると、むし歯や歯周病になりやすかったり、風邪を引きやすくなったり。口のうるおいは、私たちの健康に欠かせません。そこで効果的なのが、モグモグと口を動かして噛み、唾液をたっぷり出すこと!
ガムを使ったおもしろい研究があります。10人の成人男女に1g、2g、3g、6g、9gのガムを噛んでもらい(70回/分)、唾液の分泌量を調べたところ、唾液の量はガムの量に比例して増えることがわかりました。
口をうるおわせるには、食材を大きめに切って食べたり、ガムの粒数を増やしたりするのが効果的だといえます。 - The effects of chewing-gum stick size and duration of chewing on salivary flow rate and sucrose and bicarbonate concentrations. Arch Oral Biol.1993 Oct;38(10);885-91.より作図
噛むと免疫力
- 噛むことが、感染症予防に!?
- 私たちの口の中をうるおしている、唾液。その中にはIgAと呼ばれる抗菌・免疫物質も含まれていて、体内に入ろうとする細菌やウイルスと戦ってくれています。そして「唾液の量が多ければ多いほどIgAも多い」のだそう。つまり健康でいるためには、口の乾燥を防ぐことがとても重要なのです。
口のうるおいをアップさせるのに効果的な方法は、次の4つ。①水分をよく摂る ②抗酸化食品を多く摂る ③唾液腺をマッサージする ④よく噛む
とくに「よく噛む」は直接唾液腺を刺激できて効率的。食材を大きめに切って食べる、日常的にガムを噛むなど、誰でも気軽に取り組めるのが魅力です。 - 参考:『nico』2018年5月, クインテッセンス出版
噛むとウォーキング
- ガムを噛むと‟もっと”脂肪が燃える
- 27歳から58歳の健康な男女15名を対象とした試験。
ガムを噛みながら15分間歩いてもらい、噛まないとき(タブレット摂取)と比較したところ、ガムを噛むと歩行速度がアップし、脂肪の燃焼量が増えることがわかりました。ガムを噛むテンポが歩くテンポに影響を与えることが、理由の一つと考えられています。
仕事帰りや休日のウォーキングは、ガムをパートナーにするとより成果につながりそうです。 - Kanno et al. The Journal of Physical Therapy Science 209.2.1採択, in press
噛むと目の疲れ
- ガムを噛むと、目の疲れが軽減
- 「スマホやPCの作業で目が疲れている」と感じている20~40代の男女11名を対象とした試験。
PCでの作業中にガムとタブレットをそれぞれ摂取してもらったところ、ガムを噛むことで目の疲れや重さ、乾きを抑えられることがわかりました。
ガムを噛むことで目の血流が増加し、それが各症状に影響を与えた可能性があると考えられています。 - 眼の疲れの自覚症状の変化量について 日本咀嚼学会雑誌 29(2) 58-64, 2019.
噛むと短期記憶
- ガムを噛むと、記憶力がアップ!
- 80名の大学生を「ガムを噛む群」「噛まない群」に分け、30個の単語や数字の並びなどをおぼえてもらい、どれだけ記憶できているかを調べました。
その結果、ガムを噛んでいる学生たちは、噛んだ後15~20分で記憶力が向上していることが確認されました。
ガムを噛みながらのテスト勉強は、眠気をさます以外にも大きな効果があるといえます。 - Serge V.OnyperTimothy L.CarrJohn S.FarrarBrittney R.Floyd Appetite.2011 Oct;57(2):321-8.